わきが・腋臭症の実際の手術写真
毛根とアポクリン汗腺の分離
通常、上のようにアポクリン汗腺を鋏で切除すると毛根も一緒に取れてしまいます。しかし時に、毛根がしっかりと強くアポクリン汗腺を除去しても、残る場合があります。(以下に示します。)この場合、アポクリン汗腺は除去できても腋毛がかなり残ることになります。男性の場合にはこれは歓迎されますが、女性の場合にはあまり歓迎されません。
私共では女性の場合には可及的に毛根も切除し、男性の場合には残すようにしています。
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男性の場合 アポクリン汗腺は除去されている状態で毛根が残っている。
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女性の場合 毛根を全てメスで切除した後、皮脂腺のみが残っている。
切除されたアポクリン汗腺
この後、創を洗浄して止血を確認し、低圧持続吸引チューブを挿入固定あるいはタイオーバー法で創を固定し手術は終了です。
術後写真
腋窩の皮切が2箇所の場合
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術前のマーキング、有毛部の皮下を剥離します。
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皮下を剥離後、反転しアポクリン汗腺を除去、真皮が 露出している。
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同様の操作を3箇所行う。
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同様の操作を3箇所行う。
腋窩の皮切が1箇所の手術
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腋窩の皮膚を反転しアポクリン汗腺、毛根、脂肪織が見えている。
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アポクリン汗腺を除去後、皮脂腺がぶつぶつと見えている。
上図の拡大図
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タイオーバー処置、遊離した皮膚を腋窩に固定し、血流が再開するための重要な処置です。
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術後約1週間目 タイオーバーを外したところ
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術後2週間抜糸後です。
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術後1ヶ月です。
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術後約3か月です
術後約1週間、抜糸前
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右
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左
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右
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左
術後10日目抜糸直後
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右
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左
術後2週間 抜糸直後
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右
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左
同一症例
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術後2週間
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術後1ヶ月
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術後約1.5ヶ月
術後約1ヶ月
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右
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左
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右
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左
同一症例2
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術後1週間タイオーバー外し直後
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術後2週間抜糸直後
術後2ヶ月
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右
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左
術後半年
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右
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左
低圧持続吸引ポンプ法
2006年の11月から術後タイオーバーと低圧持続吸引ポンプ法の両方を行っています。
タイオーバーと遜色のない腋窩の圧迫が得られしかも患者さんはより快適に術後を過ごせると判断しました。
最近になって低圧持続の吸引チューブとポンプが手に入るようになったためですが、タイオーバー法と適宜症例によって使い分けています。
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剥離した腋窩の空間に吸引チューブを留置しているところです。
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縫合終了時です。
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傷を透明なフィルムで覆っています。これで手術は終了です。
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吸引ポンプです
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吸引ポンプを稼動させた状態です。
術後2週 抜糸直後
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右
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左
同一症例1
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術後4日目右
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術後4日目左
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術後2週目右
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術後2週目左
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術後2週目抜糸直後
持続吸引チューブ法での術後
タイオーバー法の時の周りの縫い跡がありません。
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術後2ヶ月
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術後2ヶ月
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左側 術後10日抜糸直後 持続吸引法後
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右側 術後10日抜糸直後 持続吸引法後
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術後1.5ヶ月 右
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術後1.5ヶ月 左
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術後8ヶ月 右
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術後8ヶ月 左
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術後5日目
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術後14日目
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術後18日目
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術後1ヶ月
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術後1年右
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術後1年左
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術後1年右
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術後1年左